関東工機製 ターレットフライス盤 KT-10の主な特徴

-製品概要・用途-
・製品名：イワシタ（関東工機） ターレット／ラム型立フライス盤 KT‑10
・用途：研究開発・試作・金属加工・金型製作など、工具交換性と角度切削に優れるコンパクトな汎用立フライスです。

-本体寸法・設置スペック-
・テーブルサイズ：1,100 mm × 270 mm（T溝4本、幅16 mm）、大型ワークも対応可。
・本体外寸：幅約1,775 × 奥行1,600 × 高さ2,200 mm（フロアスペース2375 × 1,850 mm必要）
・本体重量：約1,500 kg
・電源容量：約6 kVA・三相200 V仕様
・XYZストローク・テーブル移動
　– X軸移動量：約600 mm
　– Y軸移動量：約270 mm
　– Z軸上下移動量：約400 mm

-主軸仕様・回転数-
・主軸テーパー：NT40（7/24規格）
・モーター出力：約1.5 kW（4極タイプ）
・主軸回転数（12段変速）： 　– 50 Hz：低速 65～390 rpm、高速 535～3,000 rpm 　– 60 Hz：低速 80～470 rpm、高速 640～3,600 rpm

-送り機構・計測機能-
・Z軸（クイル）手動送り切替：0.005 / 0.08 / 0.15 mm/revの三段階
・X軸切削送り速度： 　– 50 Hz：17～634 mm/min 　– 60 Hz：21～761 mm/min
・X軸早送り速度： 　– 50 Hz：2,880 mm/min 　– 60 Hz：3,480 mm/min
・位置表示：X・Y軸にはデジタルスケール標準装備、Z軸についてはオプション対応可能。
・タレットヘッド採用により工具交換・角度切削が容易。

-特長・まとめ-
・高剛性設計：ラム型構造＋ギア駆動により、剛性と精度が高く振動が少ない加工が可能です。
・豊富なストローク：大型テーブルと広いXYZ可動域により多様なワークへの対応力あり。
・多段変速と送り切替：12段変速＋切削送りの切替により、幅広い加工用途に対応できます。
・精度管理：X・Yデジタルスケール搭載により再現性・位置精度の安定性が向上しています。
・用途の広がり：角度切削や工具交換がしやすく、試作・金型・教育分野でも活躍します。

導入時の注意点-
・設置条件：重量約1.5 tの筐体につき、床荷重と防振対策、据付スペース（幅2.4 m×奥行1.85 m）を要します。
・電源設備：三相200 V・6 kVAの安定供給および適切なアース・緊急停止設備が必要です。
・定期メンテナンス：スピンドル潤滑、ギア・送り部のグリスアップ、砥石・切削油設備の清掃が耐久性に重要です。
・安全管理：早送り時の操作ルール、デジタルスケールのゼロ点確認、非常停止装置などの運用が不可欠です。

関東工機 KT‑10 は、安定性、高剛性、汎用性に優れたターレット立フライス盤で、研究開発や小ロット加工、金型製作の現場に適しています。

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