小久保鉄工所製 小型フライス盤 KC-IIの主な特徴

-主な仕様-
– テーブル寸法：510 × 150 mm
– ストローク：X軸 約220 mm、Y軸 約130 mm
– 設置寸法（参考）：幅800 × 奥行900 × 高さ1450 mm
– 主軸回転数（50/60Hz）：約160/193 rpm ～ 1306/1553 rpm
– 主軸モーター：三相200 V、約0.75 kW（1馬力）
– 主軸構成：主軸ユニット一体型の配置により高精度と高速重切削対応
– 機体重量：約300 kg（中古流通情報より）

-特長とメリット-
１．主軸が一体ケース内に配置されており、芯振れが小さく、高精度かつ高速重切削加工が可能である
２．コンパクトながら堅牢な設計により、剛性が保たれ、精密加工に適している
３．広帯域の主軸回転数（160～1553 rpm）により、荒削りから微細仕上げまで多用途対応が可能
４．三相200 V駆動により、一般的な電源環境でも問題なく運用可能
５．クロステーブル構造やヒザ型機構搭載により、X・Y・Z各方向の送り・加工が安定して行える構造

-加工用途と評価-
・小型・中量ワークの一般切削加工、試作品加工、治工具制作、教育実習用途などに適する汎用性の高い設計である
・中古市場では「動作良好」「直結型」など比較的良好な状態で流通しており（例：「直結竪型」表記のあるもの）、実務投入しやすい機種として評価されている
・寸法的にも研究室や小規模工場の卓上設置に適しており、限られたスペースでも導入可能なサイズ感である

-メンテナンス・点検の留意点-
– 動作確認時は主軸回転のスムーズさ、変速機構のギア切替状態や異音の有無を必ず確認すること
– テーブル、クイル、ヒザ部分の摩耗・ガタつきや摺動状態を点検すること
– ユニット内部の給油状態、潤滑油の補充履歴と漏れ有無を確認し、定期的なオイル交換を検討すること
– 電気系統（モーター、スイッチ類、配線など）の劣化・接触不良を点検し、必要に応じて交換や再配線を行うこと
– 中古購入の場合、付属コレット・治具の有無や状態も確認すると良い

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