不二製作所製 フライス盤 DM200S DELUXEの主な特徴

-主な仕様-
– テーブル寸法（標準 C形装置付き）：800 × 220 mm
– X・Y移動量（前後×左右）：約630 mm × 約230 mm（高コラム時の場合は前後800 mm × 220 mmの構成も可能）
– Z軸（主軸上下動）：約150 mm（ハイコラム仕様時は約230 mm）
– 主軸テーパー：N.T.N.40（MTN改造も対応可能）
– 主軸回転数：60Hz環境で約2,120 ～ 180 rpm（14段変速機構による切替）
– ラムストローク：約450 mm
– スロッター（差し込み刃スロット加工）能力：最大150 mm巾 × 0.3 mm切込み、ラム回転6段階（3.33 rpmなど）
– 加工可能高さ：約35 ～ 145 mm
– 使用バイス幅：最大105 mm（角度切削対応）
– 主電動機：三相1.5 kW（4極／8極・変速モータ）、小形ポンプ（切削油給油用40 W）、テーブル送りモータ200 W
– 機械質量：約1,000 kg（C形装置込み）

-特長とメリット-
１．立フライス盤とスロッター機能を融合し、穴あけ、形彫り、平面切削、平面研削、スロッター加工の5役をこの1台で実現できる多機能機
２．角コラム構造により高剛性で強力な切削にも耐え、仕上がり精度と効率の両立が可能
３．テーブル自動送りは4段変速（H2、H1、L2、L1）対応で、1分間の送り速度が約200 mm／100 mm／50 mm／25 mmに切替可能
４．ラム（主軸）の自動給油ユニットが標準装備され、強制集中注油により摺動面やネジ部への潤滑が容易になり耐摩耗性が大幅に向上
５．主軸とラムの変速・回転仕様により、高速仕様への改造や樹脂加工向けの柔軟な用途変更に対応可能
６．ハイコラム仕様選択可能で、大型ワークにも対応するZストローク延長（約230 mm）を実現
７．C形装置付きで平面研削作業にも使用可能であり、高精度な多工程加工ニーズに応える設計

-加工用途と評価-
・穴あけ、フライス加工、スロット加工、平面研削など多様な加工を1台で担う高汎用性機
・角コラム・高剛性設計により、重量ワークの強力な切削にも安定した加工が行える
・製造現場ではスロッター加工併用でワーク工程を集約化できることから、導入メリットの高い機種として評価されている

-メンテナンスおよび点検ポイント-
– テーブル自動送り機構（4段ギア）の切替動作および送り速度の確認
– ラム自動給油ユニットおよび摺動面・ネジ部への潤滑状況と油路詰まりの有無
– 主軸およびラムの回転・変速状態の滑らかさ、異音や振れの有無
– スロッター装置の動作状態（刃物交換やガイド摩耗のチェック）
– 電動機および制御細部（配線・スイッチ・モーター）の稼働状態と給油ポンプ運転状況
– テーブルやラムの摺動面の摩耗・ガタつきおよび定期潤滑管理状況

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