ENSHU 遠州製 汎用フライス盤 ENSHU-VFの主な特徴

-主な仕様-
– 型式：ENS U‑VF または VF（VF2／VF‑2 系列含む）
– テーブル寸法：約1,300 × 270 mm（機種やオプションにより差あり）
– X・Y・Z ストローク：X 約700 〜 750 mm、Y 約240 〜 270 mm、Z 約410 〜 450 mm（VF2はZ 450 mm）
– 主軸テーパー：NT50（No.50）
– 主軸回転数：68 〜 1,503 〜 1,760 rpm（12段変速仕様）
– 主軸モーター出力：約3.7 kW（4P 三相モーター）
– 機械重量：約2,200 〜 2,400 kg
– 外形寸法：約1,670 × 1,670 × 1,870 mm（VFシリーズ参考値）
– デジタルスケール装備の例あり（X・Y・Z三軸）
– オプションとして油圧バイス、XYZ自動送り付きの機種例あり

-特長とメリット-
１．ヒザ型・角コラム構造による高剛性設計で、強力重切削や高精度加工に耐えうる安定性を備えている
２．NT50テーパー採用により、汎用フライス工具やホルダーとの互換性が高く、運用の柔軟性がある
３．多段変速（12段）により、低速から中速範囲で回転数の調整が可能。荒加工から仕上げ加工まで対応が可能
４．大型テーブル（1,300 × 270 mm）と長Xストローク（700～750 mm）によって、大物ワークにも対応可能な加工領域を確保
５．オプション装備例として、XYZデジタルスケール・XYZ自動送り・油圧バイスありで、精度と効率が向上
６．中古市場にも流通実績が多く、改造済モデルやオーバーホール済み機の選択肢が豊富

-加工用途と評価-
– ヒザ型立フライス盤の定番機として、治具・金型部品・精密部品・中型ワークの一般切削・穴あけ作業に広く使用されている
– XYZ自動送り付き・デジタルスケール付きモデルは、段取り精度や繰り返し加工精度が求められる環境でも活躍
– Yahooオークションなど中古販売でも「XYZ自動送り可」「デジタルスケールYのみ使用可能」といった出品が複数見られ、状態や価格に応じて導入しやすい

-メンテナンスおよび点検ポイント-
– 主軸の回転滑らかさと変速機（ギア・ベルト）の切替・異音の有無を必ず確認すること
– テーブル・コラム・ヒザ・クイル摺動面の摩耗やガタつきの程度を定期的に点検すること
– デジタルスケール（X・Y・Z）装備機では、校正・応答性・表示の状態を確認すること
– 油圧バイスやXYZ自動送り機構が装備されている場合、送り速度や動作の安定性、油漏れの有無をチェックすること
– 給油・潤滑状態（摺動面、ギア、クイル送りなど）と制御系（モーター、配線、スイッチ）の状態を点検し、定期整備を行うこと
– 大型機の搬入には、重量（約2.2–2.4 t）と 外形寸法（約1.7 × 1.7 × 1.9 m）への対応が必要です。設置スペース・クレーン設備・床耐荷重などをご確認ください

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