HWACHEON MACHINERY製 立フライス盤 HMV-1100の主な特徴

-主な仕様-
– X軸ストローク：750 mm
– Y軸ストローク：300 mm
– Z軸ストローク：約425 mm（仕様表では425または450 mm）
– 主軸端〜テーブル距離：10～435 mm
– テーブル寸法：1,100 × 280 mm（T溝16 × 60 mm ×5本）
– 最大積載能力：250 kgf
– 主軸回転数：95～1,400 rpm（9段変速）
– 主軸テーパー：NT50（N.T30ではない）
– 主軸モータ出力：3.7 kW
– クイル送り：90 mm（上下送り）
– 主軸ヘッド回転角度：±45°対応（傾斜加工可）
– X・Y 軸早送り：3,000 mm/min（50 Hz時2,500）
– X・Y 軸自動送り：15～720 mm/min（50 Hz時13～600、12段）
– フィード・モータ：各軸に0.75 kW、潤滑用スライド（36 W）、クーラント用ポンプ（100 W）付き
– 電源仕様：220V/380Vいずれも60 Hz対応、定格10 kVA
– クーラントタンク容量：35 ℓ
– 機械寸法：高さ 1,950 mm、床面占有 2,450 × 1,800 mm
– 本体重量：約2,130 kg（Kgf）

-特長とメリット-
１．高剛性かつ熱変形を抑えるボックス型フレーム設計で、安定した重切削性能を発揮
２．強力なNT50 主軸と高剛性スピンドルで、φ25‑50 mm程度の重切削にも対応可能
３．±45°傾斜可能な主軸ヘッドと長ストロークにより、広い加工領域と多角度加工に対応
４．豊富な送り速度と早送り機能により、ワークの材質や形状に応じた柔軟な加工設定が可能
５．X/Y軸の迅速な早送り（3,000 mm/min）と12段階の自動送りで、切削効率と精度を両立
６．クーラントタンクとスライド自動潤滑機構付きで、長期運用の安定性と保守性に優れる
７．幅〈1,100 × 280 mm〉の大テーブルと最大250 kg積載で、中量ワークの多工程加工に適合

-加工用途と評価-
– 汎用立フライス盤として、金型加工、治具・精密部品の切削、ドリル・タップ加工、斜面切削に幅広く対応
– 高剛性・大ストローク・傾斜ヘッド構成により、「万能機」のように多工程一体加工が可能で、ジョブショップや試作工場で支持されるモデル
– 中古市場では年式（例：2010‑2011年式）にもよるが、上記スペックを備えた状態良好品が流通している
– 手動操作モデルだが、堅牢かつ冷却・潤滑設備が豊富なため教育機関や研究室でも導入例あり

-メンテナンスおよび確認ポイント-
– 主軸回転の滑らかさ、変速切り替え操作時の異音・振動の有無を確認してください
– テーブル／コラム／クイルの摺動面摩耗、パッド劣化、ガタつきを点検し、必要なら摺動面研磨やパッド交換を実施すること
– クーラントタンクや油路の清浄状態・漏れ有無を確認し、定期的に交換・清掃を行うこと
– 潤滑用ポンプ（スライド・クーラント）の動作状態と電流など電気系統の点検を行い、劣化部品は早めに交換を検討してください
– 電源仕様（220V／380V 60 Hz）のマッチング確認と、設置現場のブレーカー容量を合わせること
– 傾斜ヘッドの固定状態、クイル送りのギア状態、早送り機構の動作安定性を現地で確認すること

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