井上高速機械製 立フライス盤 HU-V1の主な特徴

-主な仕様-
– テーブル寸法：450 × 130 mm
– テーブル移動距離：左右（X）約250 mm／前後（Y）約100 mm
– Z軸移動距離（主軸上下）：約40 mm（クイル上下）／主軸ヘッド上下 260 mm
– 主軸回転数（50 Hz仕様）：高速型 12,000・6,000 rpm（2Pモーター）／中速型 5,000・3,000 1,000 rpm（4Pモーター）
– 主軸テーパー：コレットチャック方式（φ12 mm本体、スリーブ φ8／φ5／φ4 mm）
– 主軸モーター出力：標準 400 W（2Pモーター）
– 電源仕様：三相 200 V
– 機械寸法：幅 1,400 × 奥行 450 × 高さ 450 mm
– 機械重量：約 250 kg
– 付属品：コレットチャック本体（φ12）、スリーブ φ8・φ6・φ4 mm、ラック装置（左右・前後）、T溝2本、スパナ・六角レンチ一式ほか標準工具

-特長とメリット-
１．高回転対応（最大12,000 rpm）に設計されたスピンドルにより、アルミ・非鉄など高速切削が得意なモデルである。
２．コンパクト設計（幅1.4 m／重量約250 kg）で卓上or小スペース設置にも適し、研究室や試作現場、教育用途にも向く。
３．クイル上下 40 mm／主軸ヘッド上下 260 mm の構成により、多段フライス・ドリル加工に対応可能。
４．複数段の回転数切替（12,000・6,000・5,000・3,000・1,000 rpm）により、粗削りから微細加工まで幅広く対応できる柔軟性を持つ。
５．φ4・φ5・φ6・φ8 mm スリーブの使用により、細径から中径工具まで汎用性が高く、幅広い工具対応が可能。
６．ラック式前後左右テーブル送りで、高精度な位置決めが容易。前後・左右ともに手動操作に優れる構造。
７．日本製の安心設計と中古市場での評価が高く、「試運転可」「動作良好」の実績が多い機種である。

-加工用途と評価-
– アルミ・樹脂などの高速切削加工、精密部品のフライス加工、ドリル加工、細穴加工に幅広く利用されている。
– 中古市場では「インバーター付き・0.4 kW 三相200V」や「バイス付・コレット付」など、すぐ稼働できる状態の個体も流通しており、導入がスムーズ。
– 精密・高速用途を重視する研究機関や試作現場での評価が高く、信頼ある日本製・軽量モデルとして知られている。

-メンテナンスおよび点検ポイント-
– 主軸回転の滑らかさ・軸振れ・異音有無を必ず確認し、高速回転時に問題がないか検査すること。
– テーブル・ラック送り機構（X・Y）の摺動面の摩耗・ガタつきのチェック、適宜給油や再研磨を実施すること。
– コレットチャックおよびスリーブのキズ・摩耗、軸芯の保持精度も注意して点検すること。
– モーター・インバーター（搭載機）・電気系統（配線、スイッチ類）の状態および通電確認を行うこと。
– クイル上下・ヘッド上下機構の潤滑状態と動作滑らかさ、ガタの有無を点検。必要に応じて注油や整備を行ってください。
– 搬入設置条件として、現地での寸法計測（幅1.4 m × 奥行0.45 m × 高さ0.45 m／重量250 kg）と耐荷重確認を事前に実施することが重要です。

井上高速機械 HU‑V1 は、コンパクトながら高速回転と高精度を併せ持つ優れた立フライス盤です。

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