ほぞ取り機とは

- 目的と機能-
・ほぞ取り機は、木工加工において、材同士の接合部となる「ほぞ（凸形状）」を切削するための専用機械です
・加工対象は柱・梁・框などの木材で、長ほぞ・短ほぞ・通しほぞ・片ほぞなどの加工が可能です
・ほぞ穴（ほぞ受け）加工機とは異なり、凸側（オス）加工専用であることが特徴です

- 主な構造と作動原理-
・縦切り・横切りの2軸構成が基本で、それぞれ専用モーターで回転する丸鋸を備えます
・材料をバイスやテーブルに固定し、スライド・昇降・送り動作でほぞ巾・長さ・高さを調整しながら切削します
・切削時のストッパーやゲージ機構により、連続作業時も同寸法で加工が可能です

-一般的な加工能力（代表値）-
・ほぞ巾調整範囲：5～130mm（製品により最大120～135mm程度）
・ほぞ高さ：最大150mm～240mm（送り切削や角度調整により対応）
・ほぞ長さ：90mm～240mm程度（1回または3回切りで対応）
・対応材サイズ：幅40～210mm、高さ最大310mm前後

-電源・駆動方式-
・一般的には単相100Vまたは三相200V電源で駆動（小型機は100V中心）
・縦横に個別モーターを搭載した2モーター方式が主流で、切削力と制御性に優れます
・無負荷回転数は縦軸で1,650rpm前後、横軸で2,200rpm前後が一般的です

-操作・構造の特徴-
・昇降レバーやスライドレールで高さ・位置決めが容易
・ストッパー調整や目盛りゲージで加工寸法の再現性が高い
・材料押さえ（バイス）やサイドフェンスを活用することで、安全で正確な固定が可能

-用途と使用現場-
・木造建築（在来工法）での梁・柱の仕口加工
・家具製作や建具加工での框・板の接合加工
・プレカット前の手加工補正や現場調整などにも使用されます

- 注意点・安全性-
・高速回転の刃物を使用するため、作業中は防護カバー・手袋・保護メガネの使用が必須です
・過負荷やキックバックを防ぐため、適切な送りスピードとメンテナンスが必要です
・一部モデルにはスリップクラッチや過負荷停止装置が搭載され、安全性を高めています

ほぞ取り査定時のポイント

中古木工機械・機器の買取価格は、状態や使用年数、メーカー、型式などによって異なります。
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