図鑑や専門書が大好きで、42歳で念願の中古専門書のネット通販の会社を立ち上げ、設立当初から順調に売上を伸ばしていきました。当時すでに一般書籍の電子化がブームとなっていましたが、徐々にその波は専門書にまで及び、分厚くて重たい専門書籍は敬遠されたのか、徐々に本は売れなくなり赤字が続くようになったのです。

そんな中、以前歯科技工所を経営していた社員から「技工に使う中古の工作機械を仕入れて、売ってみてはどうか」と提案がありました。「そんなものが売れるのか？」と疑いながらも早速、電話帳で技工所に電話をし「使わなくなった機械を売ってもらえませんか」とお願いしたところ、ほどなくして大量の機械が集まりました。それらをネットに出品してみたところ、瞬く間に完売したのです。社員一同とても驚いたのをまるで昨日のように思い出します。

売ってくださったお客様のお声は・・・「とてもニッチなものだけに買取りを断られた」「廃業するがまだ使える機械を廃棄するのはもったいない」「機械に思い入れがある、誰かに使って欲しい」・・・など、使わなくなった機械の扱いにお困りの方が多いのに驚きました。

また、購入してくださったお客様のお声は・・・「開業するにあたり機械一式を揃えたいが新品だと予算が足りない」「手持ちの機械が壊れたら仕事が止まる、予備機としてもう一台」「古い機械だが使い勝手が良く、ずっと探していた」・・・など理由は様々でした。

一方で「機械を処分したい」お客様がいて
一方で「機械を揃えたい」お客様がいる
一方で「廃棄物を少しでも減らすのは良いことではないか」と思えたのです。

「まだまだ使える中古機械を譲り受け、次の方に活用して頂くことで、自分たちの商売にもなる、こんな良い仕事が有るのか」と思えたのです。

その後もおかげさまで、あらゆる分野の様々な業務用機械を扱わせていただき、現在に至ります。

これからも中古機械を通し「売り手よし」「買い手よし」「世間よし」を社員一同、実践してまいります。