中古プレス機械と安全装置（ライトカーテン等）の確認ポイント導入前に必ずチェックすべき安全要件を解説

プレス機械の安全性は、現場の労働災害防止に直結する非常に重要なポイントです。
特に中古プレス機を導入する場合、安全装置が適切に動作するか、最新の安全基準を満たしているかを確認することが欠かせません。
本記事では、中古プレス機の導入時に確認すべき主要な安全装置（ライトカーテン・非常停止・両手操作装置など）について詳しく解説します。

① プレス機に必要な主な安全装置

• ライトカーテン（光線式安全装置）：手や体が危険範囲に入ると自動停止。
• 両手押し操作装置：両手使用で安全距離を確保し誤作動を防止。
• 非常停止（E-STOP）：緊急時に機械を即停止。
• 安全インターロック：扉・カバー開放時の動作を禁止。
• クラッチ・ブレーキ監視装置：停止位置異常を検出し危険を防ぐ。

② ライトカーテン（光線式安全装置）の確認ポイント

• 動作確認：遮光時に確実に停止するかチェック。
• 設置位置の適正：危険範囲から十分な距離に設置されているか。
• 反応速度：停止までの応答時間が安全基準内か確認。
• 破損・汚れ：センサーのキズや汚れは誤作動の原因。
• メーカー・年式：古いライトカーテンは部品供給が終了している場合がある。

③ 両手押し操作装置の安全性チェック

• 押しボタン間距離：安全距離を守っているか（規格要件）。
• 同時押し検知：片手操作では動作しないか確認。
• 反応遅れの有無：押してから動作までのタイムラグをチェック。
• 接触不良：スイッチ内部の摩耗・断線の確認。
• 増設された装置の適合性：中古機では後付けされていることも多く要確認。

④ 非常停止装置（E-STOP）の動作確認

• 押した瞬間の停止性：即座に機械が停止するか。
• リセットの動作確認：復帰操作が正常かチェック。
• 誤作動の有無：内部接点の摩耗で不安定になることがある。
• 操作盤・ペンダント側の両方：全ての非常停止が動作するか確認。
• 緊急時の配線ルート：古い中古機では改造配線がされているケースもある。

⑤ 安全装置確認のチェック一覧表

⑥ まとめ：中古導入時は安全装置の確認が最優先

中古プレス機は価格面で大きなメリットがありますが、安全装置の状態次第では重大事故のリスクが高まります。
ライトカーテン・両手押し・非常停止などの基本装置はもちろん、改造や後付け部品の適合性も重要なチェックポイントです。
専門業者による安全確認を行うことで、中古でも確実に安全性を確保し、現場負担を軽減できます。
安全装置は「動けば良い」ではなく「確実に守れるか」が最も大切です。

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