自動追尾型トータルステーションの中古選定ポイント生産性向上につながる実務的チェック項目

自動追尾型トータルステーションは、プリズムを自動で追尾し続ける高機能モデルで、測量作業の効率化に大きく貢献します。
中古市場にも良質な機器が多く流通していますが、選定には通常モデル以上に注意が必要です。
本記事では、自動追尾型トータルステーションを中古で導入する際に必ず押さえておきたい重要ポイントをわかりやすく解説します。

① 自動追尾型モデルを選ぶメリット

• 単独作業が可能：追尾機能により測量員1名で作業できる。
• 測量効率の向上：プリズムを見失いにくく再視準の手間が減る。
• 精度安定性：自動補正により測量結果のばらつきが少ない。
• 障害物が多い現場でも有利：動くプリズムを追尾し続けるため作業中断が減る。
• データ連携が容易：多くのモデルがBluetooth等で外部機器と連携可能。

② 自動追尾性能のチェックポイント

• 追尾速度：動くプリズムをどの程度の速度で追尾できるか。
• 追尾精度：追尾中の中心位置ズレがないか確認。
• ロスト率（見失い率）：障害物や角度変化への耐性をチェック。
• 自動再捕捉機能：プリズムを見失った際に自動で再捕捉できるか。
• 暗所・逆光性能：光量が少ない環境でも安定追尾できるか確認。

③ 使用現場ごとに確認すべき機能要件

• 施工管理現場：高精度の追尾性能・自動視準機能が重要。
• 測量・造成現場：広範囲での長距離追尾性能を重視。
• 都市部の狭小地：障害物が多いためロスト率の少ないモデルが推奨。
• 傾斜地：自動補正機能の精度と追尾安定性を確認。
• 機械施工との併用：外部機器連携（Bluetooth/無線通信）対応が必須。

④ 中古選定で特に注意したい項目

• 自動追尾ユニットの状態：モーター劣化が追尾精度に直結。
• 視準・光学系の劣化：レンズの曇りや傷は追尾性能に大きく影響。
• バッテリー性能：電圧低下により追尾機能が不安定になることがある。
• 通信機能の動作：Bluetoothや無線モジュールが正常動作するか。
• 校正証明の有無：精度補償のある中古品を優先する。

⑤ 自動追尾型モデル選定ポイントまとめ表

⑥ まとめ：中古でも高性能を活かす選び方

自動追尾型トータルステーションは高機能である分、中古選定では追尾ユニット・光学系・通信機能など確認すべき項目が多くなります。
追尾精度・ロスト率・再捕捉性能などの実務上重要なポイントをチェックすることで、中古でも高品質なモデルを導入できます。
校正証明付き・整備済みの中古品を選ぶことで、現場での信頼性と作業効率を大幅に向上させることが可能です。
自社の現場環境や用途に合ったモデルを選定し、導入効果を最大化しましょう。

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