ノンプリズム式中古トータルステーションの特徴と適性反射シート不要で使える高機能モデルの選び方

ノンプリズム式トータルステーションは、反射プリズムを使わず対象物に直接レーザーを照射して距離を測る方式で、近年需要が高まっています。
中古市場でも多く流通しており、正しく選べば高精度かつ効率的な測量が可能です。
本記事では、ノンプリズム式中古トータルステーションの特徴と、どのような現場に適しているかをわかりやすく解説します。

① ノンプリズム式の基本特徴

• 反射プリズム不要：対象物に直接レーザーを当てて距離を測定。
• 単独作業が可能：測量者1名で測距ができ、省人化に貢献。
• 近距離〜中距離に強い：建築・内装・狭小空間での測量に最適。
• 材質の影響を受けやすい：光の反射率により測距限界が変動。
• 通常モデルより高機能：レーザー・光学系が高性能な傾向がある。

② ノンプリズム測距のメリット

• プリズム設置が不要：高所・危険箇所でも安全に測定可能。
• スピーディーな測量：移動時間が短縮され全体作業が早い。
• 手が届かない場所も測れる：崖・河川・フェンス越しなどでも計測可能。
• 複雑な構造物にも対応：建築躯体・配管・壁面の測定に有効。
• 1人作業の現場に最適：省人化・効率化に強み。

③ ノンプリズム式が活躍する現場

• 建築現場：壁面・床・柱などへの距離測定に便利。
• 測量現場（狭小地）：スペースが限られた現場でも扱いやすい。
• 造成・土木：プリズム設置が難しい地点の計測で活躍。
• 道路・橋梁：交通量の多い場所でも安全に測距可能。
• 内装・設備工事：配管・ダクト・天井高の測定に強い。

④ 中古選定で確認すべきポイント

• ノンプリズム測距範囲：仕様上の最大距離と実測誤差を確認。
• レーザー出力・受光部状態：光量不足や劣化は誤差の原因。
• 光学系（レンズ）の状態：傷・曇り・内部汚れがあるものは注意。
• 測距精度（ノンプリズム時）：プリズム測距とは異なるため必ず確認。
• 視準精度：望遠鏡視準のズレが距離データに影響する。
• 校正証明の有無：ノンプリズムは誤差が出やすいため校正済みが安心。

⑤ 特徴と適性のまとめ表

⑥ まとめ：用途に合えば中古ノンプリズム式は大きな戦力

ノンプリズム式トータルステーションは、反射プリズムが不要でスピーディーに測量できるため、多様な現場で活躍します。
中古品を選定する際は、光学系・測距性能・レーザー出力・校正の有無などを丁寧に確認することで、高精度で使いやすい機器を選ぶことができます。
特に、省人化や安全性向上が求められる現場ではノンプリズム式のメリットが大きく、導入効果を実感しやすいでしょう。
適切に整備された中古モデルを選び、用途に合った性能を最大限に活かすことで、効率的な測量作業が可能になります。

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