中古ハンマードリルのSDSプラス／SDSマックスの違い作業内容に最適なビット規格を選ぶための基礎知識

ハンマードリルの性能を最大限に発揮するには、用途に合ったビット規格を選ぶことが重要です。
特に「SDSプラス」と「SDSマックス」は、打撃力・保持力・対応作業が大きく異なるため、中古品を購入する際にも必ず確認すべきポイントとなります。
本記事では、両者の違いと、それぞれがどのような作業に適しているかをわかりやすく解説します。

① SDSプラスの特徴と適した用途

• 軽量で扱いやすい：穴あけ作業で操作しやすい。
• 5〜12J前後の軽・中負荷作業向け：アンカー下穴、タイル撤去などに最適。
• DIY用途でも人気：価格が安く中古市場でも豊富。
• 細径ビットの使用が前提：設備工事や配線穴あけなどに向く。
• 長時間作業での疲労軽減：軽量モデルが多く使いやすい。

② SDSマックスの特徴と適した用途

• 圧倒的な保持力：大型ビットをしっかり固定し、重作業に対応。
• 20〜40J以上の高打撃力：コンクリート破砕などの本格はつり作業に最適。
• 重量級モデルが多い：その分パワーが大きく、高負荷作業でも安定。
• 解体現場で定番：広範囲の撤去作業を効率的に行える。
• 冷却性能に優れる：長時間の連続作業で真価を発揮。

③ 中古ハンマードリルの規格確認ポイント

• チャック部の形状：SDSプラスかSDSマックスかを必ず確認。
• ビットの互換性：用途と使用予定のビット径に合うかチェック。
• 内部摩耗の程度：保持力低下は安全性に影響。
• モーターの発熱と音：規格に応じたパワーが出ているか判断。
• 整備状況：グリス状態とチャック摩耗を重点的に確認。

④ 作業内容に応じた規格選びの基準

• アンカー施工や軽はつり：SDSプラスが最適。
• コンクリート破砕・解体作業：SDSマックス一択。
• 多用途で1台にまとめたい：SDSプラス上位モデルが扱いやすい。
• 深さのある穴あけが必要：ビット径の大きいSDSマックスが有利。
• 長時間の連続作業：SDSマックスの冷却性能と耐久性が重要。

⑤ SDSプラス／SDSマックスの比較表

⑥ まとめ：用途を理解すれば中古でも最適な規格を選べる

SDSプラスとSDSマックスは用途・保持力・パワーが大きく異なるため、作業内容に合わせて正しく選ぶことが重要です。
中古市場では両規格の高品質モデルが多く流通しており、状態が良い個体を選べば新品同等のパフォーマンスを期待できます。
使用するビット規格と作業内容を明確にし、自分の現場に最適なモデルを選定することで、中古でも高い作業効率を実現できます。

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