中古ケーブルカッターの切断能力(mm²)の見極め方用途に最適なモデルを選ぶ基準

ケーブルカッターを選ぶ際、もっとも重要な指標が「切断能力(mm²)」です。
特に中古品では、表記能力があっても実際の状態によって性能が異なるため、正しい見極めが必要になります。
本記事では、ケーブルカッターの切断能力を判断するための基礎知識と、中古導入時のチェックポイントを詳しく解説します。

① 切断能力(mm²)とは何か？

• 導体断面積(mm²)で評価：ケーブルの太さを示す数値で、カッターの対応可能サイズを表す。
• 最大径とは別の指標：外径が細くても導体が太い場合があるため注意。
• ケーブルの種類によって必要能力が変わる：IV線・CVT・鋼芯入りなどで大きく異なる。
• メーカー仕様に必ず記載：中古品でも型番から能力が分かる。
• 現場安全に直結：能力不足のカッターを使うと刃欠けや事故につながる。

② ケーブル種類ごとの必要切断能力

• IV線：14〜60mm²程度まで対応できれば一般用途で十分。
• CV線／CVT：100〜325mm²など大径に対応した工具が必要。
• VVF線：比較的細いため手動式でも対応可能。
• 鋼芯入りケーブル：大径対応または油圧式が必須。
• 通信ケーブル：細径のため切断能力より刃精度が重要。

③ 中古品の切断能力を見極めるポイント

• 刃の摩耗状態を確認：新品と同じ能力でも刃欠けがあると実力が落ちる。
• 刃先の平行性：ズレがあると太径ケーブルで切断できない。
• 油圧式の場合：油圧低下で公称能力より弱くなることがある。
• 電動式の場合：モーターの出力低下やバッテリー劣化に注意。
• 型番検索で仕様確認：中古でも型番が分かればメーカー仕様で能力を把握できる。

④ 手動・電動・油圧で能力の違いは？

• 手動式：～60mm²前後までが現実的。細径作業向け。
• 電動式：100〜200mm²程度まで対応可能なモデルが多い。
• 油圧式：最大325mm²以上の大径ケーブルに対応。プロ現場の主力。
• 中古で差が出やすい点：手動は刃、電動はバッテリー、油圧は加圧性能。
• 用途に合わせて選ぶ：能力オーバースペックでも無駄にはならない。

⑤ 必要能力と対応タイプの比較表

⑥ まとめ：能力表記と実働性能を両方確認

ケーブルカッターの切断能力(mm²)は、導入判断において最重要項目です。
中古品では表示能力だけを信じず、刃の状態・油圧の動作・バッテリー劣化など実働性能を必ずチェックすることが大切です。
ケーブル種類ごとの必要能力を把握しておけば、過不足ない最適なカッターを選べるようになります。
コストを抑えつつ安全で効率的な作業を行うためにも、能力と状態の両面からしっかり見極めましょう。

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