高圧ケーブル施工向け中古ケーブルカッターの選び方大径・高強度ケーブルに対応するための基準

高圧ケーブル施工では、通常の電設用ケーブルよりも太径・高強度の電力ケーブルを扱うため、対応するケーブルカッターの選定が非常に重要です。
中古品でも状態が良ければ十分使用できますが、切断能力・油圧性能・刃の耐久性など、チェックすべき項目が多く存在します。
本記事では、高圧ケーブル施工に適した中古ケーブルカッターの選び方と、導入時の注意点を整理して解説します。

① 高圧ケーブルが要求する切断性能とは？

• 導体断面積が大きい：60〜325mm²など大径ケーブルが中心。
• 外皮が厚く硬い：CVT・CVケーブルは通常のカッターでは切断不可。
• 鋼芯入りが多い：パワー不足のカッターでは刃が欠ける可能性。
• 切断に必要な圧力が大きい：油圧式が基本選択肢になる。
• 安全性が重要：能力不足での強引な切断は事故につながる。

② 中古で選ぶべきカッターのタイプ

• 油圧式ケーブルカッター：高圧ケーブル施工の標準。最大325mm²以上に対応可能。
• 電動油圧式（バッテリー式）：作業量が多い現場で活躍。負担軽減に効果的。
• 手動油圧式：電源を確保しにくい屋外作業や現場移動に便利。
• ラチェット式（軽作業用）：高圧ケーブルでも小径なら対応可能なモデルも。
• メーカー純正品が安心：部品供給が長く、整備しやすい。

③ 高圧ケーブル向け中古品の要チェックポイント

• 油圧の保持力：途中で圧が抜ける個体は要注意。
• 刃の状態：大径ケーブルは刃摩耗の影響が顕著。
• 最大切断能力(mm²)：扱うケーブルに対して余裕のある能力が必要。
• 作動スピード：油圧ポンプの動きが滑らかか確認。
• 電動式の場合：バッテリー劣化・モーター音・駆動の安定性。
• ホース・シールの劣化：油圧漏れの原因となるため必ず点検。

④ 作業環境に応じたタイプ選び

• 屋外で電源が取りにくい現場：手動油圧式が最適。
• 作業量が多く連続切断が必要：電動油圧式が効率的。
• 高所作業：軽量タイプ・コンパクトタイプを優先。
• 鋼芯入りケーブル中心：刃強度の高い油圧タイプを選択。
• 狭所作業：ヘッド回転式や開口幅の広いモデルが便利。

⑤ 高圧ケーブル向けカッターの比較表

⑥ まとめ：能力と信頼性を最優先に選定する

高圧ケーブル施工において、中古ケーブルカッターを選ぶ際は「最大切断能力」「油圧性能」「刃の状態」の3点が最重要です。
高圧ケーブルは太径・高硬度のため、能力不足のカッターを使用すると刃欠けや作業中の事故につながる可能性があります。
手動・電動・油圧式の特性を理解し、施工環境・作業量・安全性の観点から最適なモデルを選んでください。
状態の良い中古品を選べば、新品に近い性能で高圧ケーブル施工を安全・効率的に行うことができます。

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