中古穿孔機の穿孔径(mm)とトルクの見極め方作業内容に合わせた適正パワーの判断基準

穿孔機を中古で導入する際、最も重要なポイントの一つが「穿孔径（mm）」と「トルク（回転力）」のバランスです。
穿孔径に対してトルクが不足していると穿孔が進まなかったり、逆に過剰だとビット破損や機体負荷につながることもあります。
本記事では、中古穿孔機を選ぶ際に知っておくべき穿孔径とトルクの関係、その見極め方を詳しく解説します。

① 穿孔径とトルクの関係とは？

• 穿孔径が大きくなるほど必要トルクは増える：100mm以上は高トルク機が必須。
• 素材によりトルク要求が変動：ALC < 軽量コンクリート < 鉄筋コンクリートの順で必要トルクが増加。
• ビット径により回転数も調整が必要：大径ほど低回転・高トルクが求められる。
• トルク不足は発熱・ビット摩耗の原因：施工品質も大きく低下。
• 過剰トルクも注意：小径の穿孔ではビット破損リスクが上昇。

② 穿孔径別の適正トルク目安

• 〜50mm：中トルク（軽作業向け）。乾式モデルでも対応可能。
• 50〜100mm：中〜高トルクが必要。湿式モデルが安定しやすい。
• 100〜150mm：高トルク機が必須。作業効率はトルク性能で大きく変わる。
• 150mm以上：業務用ハイパワー機。モーター容量の大きいモデルを選択。
• 鉄筋コンクリート：同径でもさらに1ランク上のトルク性能が必要。

③ 中古穿孔機で重視すべきトルク性能

• モーター容量（W・kW）：中古でも最も分かりやすいトルク指標。
• ギア段数：複数段切替できるモデルは径に応じた最適回転が可能。
• 回転ブレの有無：トルク低下の兆候なので動作チェックが重要。
• 過負荷保護機能：クラッチ付きモデルはビット破損防止に有効。
• 使用歴：長時間酷使された個体はトルク低下が起きやすい。

④ 中古選定時のチェックポイント

• 実際に回転テストを行う：負荷をかけた際の回転維持力を確認。
• 異音・発熱の有無：トルク伝達系の摩耗のサイン。
• ビット取り付け部のガタ：偏心は穿孔精度低下につながる。
• 電源仕様の確認：単相か三相かでトルク性能が大きく変わる。
• 付属スタンドの有無：大径穿孔ではスタンド使用が前提。

⑤ 穿孔径×トルクの比較表

⑥ まとめ：適正トルクが作業効率を左右する

中古穿孔機を選ぶ際は、穿孔径とトルクのバランスを適切に見極めることが最も重要です。
過不足のある機種を選んでしまうと、作業効率が低下したり、ビットや機械本体に過剰な負荷がかかったりする原因となります。
モーター容量・ギア段数・回転安定性・付属品の有無を総合的にチェックし、用途に最適な1台を選定することで、安全かつ効率的な穿孔作業を実現できます。

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