中古ポジショナーは構造が比較的シンプルで、状態が良ければ長く使える設備です。
ただし「回る」ための心臓部であるモーターと減速機(ギヤ・ウォーム・ベベル等)は、劣化が進むと回転ムラや停止トラブルを起こしやすく、溶接品質・段取り・安全性まで連鎖的に悪化します。
本コラムでは、導入前の現物確認で押さえるべき“劣化サイン”と、現場での簡易チェック手順を整理します。
中古ポジショナーのモーターは、使用年数や負荷履歴によって内部がじわじわ劣化します。
見た目がきれいでも、ベアリング摩耗や巻線の熱劣化が進んでいるケースは珍しくありません。
そのまま導入すると、低速域でのトルク不足や起動不良が出やすく、溶接の姿勢作りが安定しなくなります。
まず注目したいのは「音」と「温度」です。
起動直後から唸り音が大きい、一定速度なのに音が周期的に変化する、停止時に“惰性の止まり方”が不自然などは、ベアリングやローター周りの劣化が疑われます。
また短時間の運転でもモーター外装が明らかに熱い場合、巻線の劣化・冷却不足・過負荷運転の痕跡が考えられます。
さらに注意したいのが、回転が「軽すぎる/重すぎる」状態です。
重い場合はベアリング固着や減速機側の抵抗増大が疑われ、軽すぎる場合は減速機内部の摩耗で“遊び”が大きくなっている可能性があります。
いずれも回転精度や停止位置の再現性に直結するため、現場では軽視できません。
減速機は、モーターの回転を安定した低速回転に変換し、ワークを一定の姿勢で保持する役割を担います。
ここが劣化すると、回転の“滑らかさ”が失われ、溶接ビードに周期的な揺れが出たり、停止位置が毎回ズレたりします。
現場で「なぜか合わせが決まらない」「同じ治具なのに位置が安定しない」と感じる原因が、減速機の摩耗だったという例も多いです。
チェックの中心はバックラッシ(ガタ)です。
低速で回して止めたとき、わずかな力でテーブルが前後に“カクカク”動く、または回転方向を切り替えた瞬間に遅れて動く場合、ギヤ摩耗が進んでいる可能性があります。
バックラッシは完全にゼロにはできませんが、過大だと“姿勢保持”ができなくなり、溶接中にワークが微妙に動くリスクが増えます。
もう一つは回転ムラです。
減速機内部の歯面摩耗やウォームの偏摩耗があると、一定速度で回しているのに周期的にスピードが変化します。
このムラは外観だけでは分かりづらく、実際に低速域で回して目視・耳で確認するのが有効です。
“トルクはあるのに滑らかじゃない”状態は、整備コストがかさむ前兆と捉えるべきです。
中古評価で見落とされがちなのが、減速機オイル(潤滑油)の状態です。
減速機は内部摩耗が進むほど金属粉が出やすく、オイルが濁ったり、独特の焦げた臭いが出たりします。
外装がきれいでも、内部は摩耗しているケースがあるため、オイル痕跡は“履歴の証拠”として重要です。
具体的には、シール部や合わせ面の滲みを確認します。
オイル漏れがあると油量不足で摩耗が加速し、ギヤ鳴りや焼き付きにつながります。
さらに周囲に粉じんが多い環境だと、漏れた油に粉が付着して「黒い油泥」になり、漏れ箇所が広がっている場合があります。
これは単なる汚れではなく、シール劣化や軸ブレの可能性を示します。
可能なら点検窓やドレン周辺から、オイルの色・粘度を確認したいところです。
乳化して白っぽい場合は水分混入の疑いがあり、保管状況(屋外放置など)や結露の影響が考えられます。
その状態で運転を続けると潤滑性能が低下し、減速機寿命を一気に縮めるため、導入後の整備コストが上がります。
中古ポジショナーの現物確認では、カタログスペックより「実際の挙動」を優先すべきです。
特にモーターと減速機は、負荷をかけたときに劣化が顕在化しやすいため、できる範囲で“実運転に近い条件”で確認します。
ここでは専門工具がなくても現場で実施できる、簡易チェックの流れを紹介します。
まず無負荷で、低速〜中速の回転を行い、音・ムラ・停止挙動を観察します。
次に回転方向の切替を数回行い、反応遅れやガタの感触を確認します。
可能ならワークに近い重量(治具やダミーでも可)を載せ、同じ動作を繰り返して差が出るかを見ます。
無負荷では問題がなくても、負荷時に異音や熱が急増する場合は、内部摩耗が進んでいる可能性が高いです。
最後に、モーター外装と減速機周辺を手で触れて温度感を把握し、オイル漏れ痕跡を再確認します。
「少し熱い」程度は許容範囲でも、「触り続けられない」ほど熱い場合は要注意です。
この手順を踏むだけで、導入後に“回転が安定しない”“止まらない”“すぐ熱で落ちる”といったトラブルの多くを回避できます。
| 部位 | 代表的な劣化サイン | 現場影響 |
|---|---|---|
| モーター | 唸り・ガラ音/過熱/起動不良/低速トルク不足 | 回転が安定しない、停止・再起動で段取りが崩れる |
| 減速機 | バックラッシ増大/周期ムラ/ギヤ鳴り/停止位置ズレ | 姿勢保持が甘くなり、溶接品質と安全性が低下 |
| 潤滑系 | オイル漏れ/油泥/白濁(乳化)/焦げ臭 | 摩耗加速→整備コスト増、最悪は焼き付き |
中古ポジショナーは、モーターと減速機の状態が“使えるかどうか”を決めます。
異音・発熱・回転ムラ・バックラッシ・オイル痕跡を押さえ、無負荷と負荷時の挙動差まで確認することで、導入後トラブルを大きく減らせます。
迷ったら「余裕ある能力」と「整備履歴が読み取れる個体」を優先するのが、現場で失敗しない選び方です。
用途・ワーク重量・設置条件に合わせて、チェック観点を一緒に整理します。
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